ふやすのは、わたし資産。UI銀⾏のオウンドメディア

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PCデポ×UI銀行対談「デジタルの便利さと人とのつながり。デジタルで得られる『わたし資産』の価値とは?」【後編】

PCデポ×UI銀行対談「デジタルの便利さと人とのつながり。デジタルで得られる『わたし資産』の価値とは?」【後編】

TOPICS

  1. 間口は広く、ハードルは低く。地域密着で取り組むことには意義がある
  2. デジタルを扱う会社でも、デジタルに詳しい社員ばかりでなくていい
  3. お客さまがデジタルを介して実現できることそのものが、資産である


UI銀行のパートナー企業と未来について語り合う連載企画。前編 に引き続き、株式会社ピーシーデポコーポレーションの野島隆久代表取締役社長に、現在の取り組みやこれからのデジタル社会の展望、UI銀行との共創アイデアなどについてお話をうかがいました。


デジタル業界の「便利な御用聞き」でありたい

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UI未来Base:PCデポさんでは、岩手県紫波町や、愛知県豊田市など地方の自治体と連携して、まちのDXをサポートする事業も行なっているんですよね。


野島:はい。岩手ではまちにデジタル相談ができる移動式の車両を走らせて、行政に関するアプリのダウンロードや利用のサポート、デジタル機器のトラブル相談などに応じています。愛知では駅前の商業施設に「豊田くらしのデジタル館」という業態を開設して、デジタルに関するさまざまな相談に対応しています。


UI未来Base:背景にはやはり、世のなかからデジタル格差をなくしていきたいという想いがあるのでしょうか。


野島:おっしゃる通りです。それにこうした事業は、当社が生き残っていくための道でもあると考えています。お客さま密着、地域密着でデジタルまわりのことをすべて担っていくのが変わらないポリシーですね。Face to Faceで触れ合ってお客さまをサポートするという、当社ならではの良さを磨いていくことが大切だと思っています。


当社は都内にもたくさん店がありますが、インバウンドが盛り上がってきた時期も免税はやっていないんです。なぜなら、外国人のお客さまにコンピューターをご購入いただいても、帰国されてしまうと、なかなか直接、当社が関与できることがありませんから。


UI未来Base:モノではなくサービスを提供するというPCデポさんの事業の軸を、ここでも感じますね。


野島:4月下旬にプレオープンの予定で、千葉県成田市にある老舗の百貨店への入店が決まっているのですが、こちらでは普段から百貨店に来ているお客さまを対象に、デジタル面のサポートをしていきます。ポイントは、お客さまになるべく無理をさせないこと。それを前提にすると、「行き慣れている百貨店で少しだけ新しいことを取り入れる」というさじ加減がちょうどいいんです。


UI未来Base:なるほど。お客さま第一主義のホスピタリティを感じますね。日常のなかで無理せず自然にデジタルの利便性を取り入れていただく、というのはUI銀行でも目指すところです。


野島:デジタルが苦手な人は、何か1つ解決してもまた新しい困りごとが出てきてしまうもの。ですから、我々はちょっと困ったときに気軽に何かを聞ける、そういう存在でありたい。例えばサザエさんに出てくる「三河屋のサブちゃん」のように、便利な御用聞きとして活用していただきたいと思っています。


会社のために仕事はさせない。お客さまのために我々は存在する

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UI未来Base:モノではなくサービスを提供する事業を展開するには、従業員教育をしっかり行なって、ソフト面のクオリティを上げていくことが重要だと思うのですが、いかがでしょうか。


野島:そうですね。ソフト面を磨いていくというのは、一貫して続けていることです。私自身デジタルが苦手なので、デジタルを使いこなせない人の気持ちが強烈に分かります。従業員も同じで、パソコンに詳しいことよりもお客さまの気持ちが分かることが何より大切なんです。


UI未来Base:PCデポさんの社員の皆さんは、デジタルに強い方ばかりかと思っていましたが、決してそうではないのですね。


野島:もちろん、デジタルに強い技術者もたくさんいて、当社のデジタル技術の水準は非常に高いと自負しています。しかし、必ずしも従業員が全員そうかといったらそんなことはありません。今年の新入社員もデジタルに強いから当社を選んだわけではなく、お客さまに寄り添ってサポートしたいという想いを持って入社してきています。


UI未来Base:そうなんですね。従業員に対し、働き方についてどんなアドバイスをしているのですか?


野島:「会社のために仕事をしなくていい」といつも言っています。従業員には「お客さまのためになることをしてもらえればいい」と。結果的にそれが利益につながっていきますから。

先ほどお話した自治体との連携や、百貨店とのコラボレーションにおいても、当社はあくまで黒子。どれも「PCデポ」の看板を大きく打ち出していないんです。デジタルまわりで困っているお客さまがいる行政や企業とはこれからも積極的に共創していきたいですね。UI銀行さんにもそのようなお客さまはたくさんいらっしゃるでしょうから、お役に立てればうれしいです。


UI未来Base:非常にありがたいお話です。デジタルバンクは使いこなせれば便利だけれど、そこに至るまでのハードルが高いとおっしゃる方も多いですから、ぜひともお力を貸していただきたいです。


野島:お客さまは、環境がガラッと変わることを嫌います。ですから、現状の振込用紙を使ったまま、一部をデジタル化するなどお客さまの負担がなるべく少ない方法で便利になるような仕組みも、UI銀行さんと一緒に考えていけたらいいですね。




「ぬくもりのあるデジタル」で家族や社会がつながる世界に

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UI未来Base:UI銀行との共創については、どのようにお考えでしょうか。


野島:有形資産だけでなく無形資産にも価値を置く「わたし資産」のコンセプトに非常に共感しています。当社では「おくすり手帳がスマートフォンに入っている」「スマートフォンの支払い機能で買い物ができる」などの状態のことを、お客さまの「デジタル・アセット(デジタル資産)」と呼んでいるんです。


UI未来Base:なるほど。デジタルによって実現できること、それ自体が資産であるという考え方ですね。


野島:はい。その「デジタル・アセット」を積み上げていくことで暮らしが豊かになり、家族や社会がつながる世界を当社は目指しています。2018年には祖父母、両親、子ども2人の6人家族が4年後どんな「デジタル・アセット」でつながっているのが理想かという未来図を、社員と考えました。


UI未来Base:この「デジタル・アセット」表ですね。
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野島:はい。図書館、部活、在宅ワーク、学生証など、家族6人がいろんなキーワードでデジタルによってつながる。こうした未来を描くことによって、1人1台デジタル機器を持つべきだとか、どんなサポートが必要かとか、そうしたことを社員が理解しやすくなり、それがお客さまに役立つサービスを生む土台になります。


UI未来Base:お客さま起点で資産が可視化されていて、非常に分かりやすいです。あえて手書きなところも良いですね。


野島:この世界では、孫が使わなくなったスマートフォンを祖父母が使うなど、デジタル機器の「お下がり」ならぬ「お上がり」も考えられているんですよ。高齢の方が高機能な新発売のスマートフォンを買ってもなかなか使いこなせない場合が多いと思います。そんな時は「お上がり」をすればいい。これならお孫さんが使い方を教えることもできますよね。それに、同じ機種の中古を買うよりもお孫さんからのお上がりの方が、「ぬくもりの価値」が加わるという意味でも断然いいと思います。


UI未来Base:「お上がり」の発想、とてもすてきだと思います。資産を増やすのではなく共有するというのがユニークですし、PCデポさんらしいですね。また、捨てずに共有するというのは、サステナブルの観点からも重要だと思います。


野島:UI銀行さんの口座を利用して、「おじいちゃんが孫のスマートフォンに毎月お小遣いを振り込む」「孫の将来のための積み立てをスマートフォンで行う」などの使い方も考えられると思います。


UI未来Base:すばらしいアイデアですね。PCデポさんが、お客さまの有形資産だけでなく無形資産の価値も高めていくという我々の思想と非常にマッチした世界観を描いていらっしゃることがよく理解できるとともに、PCデポさんとの共創の意義をあらためて感じる時間となりました。本日はありがとうございました。


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株式会社ピーシーデポコーポレーションの横濱キーステーション(会員向け施設)に設置されている
スマートライフをあらわした街の模型。デジタルとアナログが調和する理想の都市が表現されています



まとめ

デジタル化が大きく、そして急速に進む時代だからこそ、人と人とのふれ合いや1人ひとりのお客さまに丁寧に寄り添うビジネスモデルを大切にする。野島社長のお話から、我々が失ってはいけない原点のようなものを教えていただいた気がします。


共にデジタル社会を牽引する企業として、デジタルがどれだけ普及しても人と人とのつながりが途絶えることのない社会を、株式会社ピーシーデポコーポレーション様と共に築いていけたらうれしいです。



コラム:共創のアイデア

野島社長のお話をふまえて、UI銀行が今後、株式会社ピーシーデポコーポレーション様と叶えてみたい共創アイデアを一部ご紹介します。


「PCデポさんの特徴は、お客さま第一主義。スマートフォンの料金1つとっても、スタッフが本当に必要なものだけを残したプランに変える提案をしてくれるのだとか。そうして節約できた費用を投資にまわせるサービスを一緒に考えることもできそうですね」


「家族がデジタル資産を共有するという考え方にとても共感しました。例えば、家族旅行など共通の目的のためにスマートフォンを介して家族みんなで貯金をするという場面などにおいて、UI銀行がPCデポさんと共に取り組めることがあるのでは」


「預金や振り込みのためだけに店舗へ足を運んでくださっているお客さまの負担を減らすために、デジタルに関するサポートを一緒にやっていけたらうれしいですね。お客さまのデジタル資産を増やすお手伝いを共に実現したいです」

企業プロフィール

株式会社ピーシーデポコーポレーション

https://www.pcdepot.co.jp/

「全てのお宅にデジタル担当を」をミッションに掲げ、ご家庭を対象としたデジタル生活の提案及び関連商品やサービスの提供、地域に根差したデジタル生活の提案を専任の “デジタル担当”が提供する定額会員制サービスを中⼼に、全国約130店舗に展開しています。

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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