金融犯罪にご注意ください

金融犯罪の手口・種類

振り込め詐欺

振り込め詐欺は、「オレオレ詐欺」、「架空料金請求詐欺」、「融資保証金詐欺」、「還付金詐欺」の特殊詐欺4類型の総称です。

  • オレオレ詐欺
    実在の息子や孫などの親族を騙り、「お金が入ったカバンを置き忘れた」、「会社のお金を使い込んでしまった」、「お金を借りたが返せなくなって、返済に迫られている」などと嘘をつき、現金を振り込ませる手口です。
  • 架空料金請求詐欺
    有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金が発生している」などの嘘の理由を口実に、「支払わなければ法的手続きに移行する」などど、未払い金やサービス利用料、入会金等の請求をメールやハガキにて送り付け、現金を振り込ませる手口です。
  • 融資保証金詐欺
    実際には融資しないのに、「担保・保証人不要」、「即日・簡単審査」などを謳い簡単に融資が受けられると信じ込ませ、WEB上に広告を載せたり、メールや郵便など送り付け、融資を申し込んできた人に対して、「融資するための保証金・審査料、実績作り」などの名目で、現金を振り込ませる手口です。
  • 還付金詐欺
    社会保険事務所職員や自治体職員、税務署職員を名乗る人物が、「税金・医療費・保険料」などについて、還付金を返還するかのように偽り、(電話で誘導するなど)今から言うとおりにATMを操作するよう指示し、自分(被害者)の口座に入金手続きをしているかのように思い込ませ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

振り込め詐欺に類似した特殊詐欺

振り込め詐欺以外にも、振り込め詐欺に類似した詐欺があり、「預貯金詐欺」、「金融商品詐欺」、「ギャンブル詐欺」、「交際あっせん詐欺」、「インターネットオークション詐欺」などを指します。

  • 預貯金詐欺
    銀行員や全国銀行協会職員、警察官等を名乗る人物が実際に訪問し、「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性があるため、今すぐキャッシュカードの交換手続きが必要です」など脅したり、役所の職員等を名乗る人物が、「税金や医療費の過払い金があり、手続きはこちらで行うのでキャッシュカードを渡してください」などと騙し、暗証番号とキャッシュカードを騙し取る手口です。
  • 金融商品詐欺
    実際には存在しない企業の未公開株など架空の金融商品の購入・投資を持ち掛け、購入すれば「必ず儲かる」と騙し、実際に購入・投資をすると、最初のうちだけ配当が受けられる場合もあるが、途中から「中途解約はできない」、「中途解約するにはお金を払う必要がある」などと脅され、代金の払い戻しを拒否されたり、購入・投資代金を支払ったあと、業者と連絡が取れなくなるなど、購入・投資代金を騙し取る手口です。
  • ギャンブル詐欺
    パチンコ(打ち子募集の場合もあり)や競馬、競艇などの「必勝法」、ロト6などの「当選番号」を教えるという電話やメール、SNSメッセージを送り付けたり、WEB上での掲載により、会員登録料や情報料、当選金の手数料・保証金などの名目で現金を振り込ませる手口です。振り込ませる金額が月額1万円程度のものが多く、高くないため、試しに振り込んでしまう人もおり、注意が必要です。
  • 交際あっせん詐欺
    雑誌などの広告媒体やメール、SNSなどの電子媒体にて、「女性(男性)を紹介する」旨を掲載したり、広告を送り付け、実際に紹介されることはない、あるいは紹介するが実在しない嘘の情報で紹介するなどし、申込者から会員登録料、保証金などの名目で現金を振り込ませる手口です。その他、SNS(フェイスブックやツイッター、インスタグラムなど)を通じて、連絡をしてきて、その返信ややりとりで恋愛感情を抱かせるよう仕向け、出会い系サイトに誘導して騙す手口や、SNS等で連絡してきた者が海外の者で、直接やりとりのなかで、恋愛感情や親近感を抱かせたうえで、財産をすべて譲りたいので事前に手続するための費用を振りこむよう騙したり、会いに行きたいので渡航費用を事前に振りこむよう騙したり、重い病気なってしまい治療費が必要だと言って治療費を振り込むよう騙すといった、「国際ロマンス詐欺」(海外の場合は“国際ロマンス詐欺”と呼ばれ、国内であれば“ロマンス詐欺”と呼ばれることが多い)と呼ばれる恋愛感情等を巧みに悪用した詐欺の手口も発生しているため、注意が必要です。
  • インターネットオークション(ショッピング)詐欺
    インターネットオークションサイトや、フリマアプリ、インターネット通販などにて商品を落札、あるいは購入した後、代金を振り込んだが(指定の方法にて支払ったが)、商品がいつまで経っても届かず(商品は届いたが、中身が空であったり、偽物のまったく別商品であることもある)、購入先とも連絡が取れなくなったり、コンサートチケットの売買をSNS上にて個人間で行い、代金を振り込んだが、チケットが送られてくることはなく、連絡も取れなくなるなど、現金を騙し取る手口です。

その他特殊詐欺

「振り込め詐欺」、「振り込め詐欺に類似した特殊詐欺」以外の特殊詐欺があり、「キャッシュカード詐欺盗(窃盗)」を指します。

  • キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
    銀行員や全国銀行協会、大手百貨店等の職員、警察官等を名乗る者、「キャッシュカードが不正に利用されているので、新しいカードに交換する必要がある、預金を保護する手続きが必要」などと嘘の手続きを電話にて説明し、そのあと訪問しキャッシュカードを確認するため、封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いた用紙を入れておくよう指示し、実際に犯人が訪問した際に、印鑑も必要であると話し、印鑑を取りにいった隙(目を離した隙)に、別のキャッシュカードが入った封筒とすり替えるなど、盗み取り、被害者が気づかないうちに口座から現金を引き出す手口です。

預金口座の売買は犯罪です!

銀行等の預金口座を譲渡・売買することや、他人になりすまして口座を開設する行為は、れっきとした犯罪です。買う側、売る側ともに罪に問われることになります(犯罪収益移転防止法第28条、他刑法第246条詐欺罪等)。
売買された口座は、上記に記載の振り込め詐欺(「オレオレ詐欺」、「架空料金請求詐欺」、「融資保証金詐欺」、「還付金詐欺」など)、振り込め詐欺類似の特殊詐欺等、資金洗浄(ヤミ金融業者、マネー・ローンダリング)など、さまざまな金融犯罪で悪用される危険があります。
インターネットやSNS、ダイレクトメール等にて「口座を高く買い取る」などと謳い、口座売買をもちかけてきたりした場合に、収入が得られると気軽に応じたりしないようにしてください。犯罪として警察に逮捕されるだけでなく、家族や職場にも迷惑をかけることになります。

振り込め詐欺等の被害に合わないための対策

  • 1キャッシュカード・暗証番号の管理
    キャッシュカードや暗証番号の徹底した管理をお願いします。銀行や銀行協会職員、警察官などがキャッシュカードを確認しに来たり、電話等にて暗証番号を聞いたりすることはありません。他人にキャッシュカードを渡したり、容易に盗まれる状況や場所に置いたり、暗証番号を教えたりしない(暗証番号を書いたメモも持ち歩かない)ようにしてください。
  • 2電話に少しでも不審な点や疑問がある場合には、すぐに信じず確認を
    家族や親族から、トラブルがあり、お金が必要などの電話があった場合には、まずは鵜呑みにせず、一旦電話を切って冷静に考えましょう。そしてすぐに振り込まず、家族(親族)に電話内容の事実を確認してください(事前に確認した家族などの電話番号に)。ひとりで悩まずに警察や金融機関に相談するのもよいでしょう。
    そのため、緊急時の連絡先として、家族や親戚、助けてくれる知人の携帯番号や勤務先の電話番号などの連絡先を把握しておき、いつでも連絡が取れるようにしておいてください。
    また、あらかじめ自分の親など家族にも、家族を名乗る不審な電話があった場合には、振り込め詐欺等の可能性があるため、すぐに応じず、家族に連絡してもらうなど注意を呼びかけておくことも重要です。
  • 3家族以外の銀行協会、警察官等を名乗る者からの連絡・訪問にはご注意を
    銀行員や全国銀行協会、大手百貨店等の職員、警察官等を名乗る者からの連絡および訪問があった場合には、②の対応と同様に、話を鵜呑みにせず、一旦電話を切って冷静に考えたうえで、家族(親族)や信頼のおける知人に、相談しましょう。実際に、電話のあった銀行や銀行協会、警察署等に連絡をしてみて、電話のあった事実や内容を確認してみるのも有効です。聞いたことのない機関や業者名であれば、インターネットや電話にて、その実在性も確認してください。
  • 4身に覚えのない請求やメールには一切応じない
    身に覚えのない請求メールや不審な宛先からのメール(アカウント停止、ログイン情報の入力を求める等)には、安易に開かず、返信やメールに貼ってあるURLをクリックしないでください。個人情報を盗まれ、さらなる二次被害(個人情報を売られたり、さらに高額な請求などが来る可能性がある)を生む可能性があります。身に覚えがないのであれば、応じる必要はありません。身に覚えがある場合には、まずは請求元の正式な電話番号や問い合わせ先に確認し、真偽を確かめるようお願いいたします。
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