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働く上での「わたし資産」ってなんだろう? キャリアコンサルタントと考えてみた【前編】

働く上での「わたし資産」ってなんだろう? キャリアコンサルタントと考えてみた【前編】

コロナ禍でオンライン会議やテレワークが当たり前になり、働き方も大きな変革期を迎えています。企業の雇用条件や求める人材も変わってきている今、これまでのキャリアや自分のスキルを見直そうと考えている人も多いかもしれません。


お金やモノなどの有形資産だけでなく、仕事を通じて培ってきた知識や経験、スキルや人脈も自分だけの大切な“わたし資産”です。そうした“わたし資産”を 棚卸しして、あらためて自分の強みや資源に目を向けてみることが、これからのキャリア構築を行うためには大切です。


本記事ではフリーランス7年目のライターYが、東京都が運営するキャリア支援施設・東京しごとセンターに足を運び、同センターのキャリアコンサルタントに、今後の自身のキャリア構築と自分らしい働き方について聞いてみました。





TOPICS

  1. キャリア構築や働き方を考えるためのヒントを、東京しごとセンターのキャリアコンサルタントと考える
  2. 知識や経験も自分だけの大切な “わたし資産”として捉え、可視化することが重要
  3. 年代を経るごとに、キャリアプラン→ライフプラン→マネープランと順に考えよう




働き方を変えると人生も変わる? まずは自分の経験を棚卸し

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私はフリーランス歴7年を越えたライターです。新型コロナウイルスの影響で仕事が次々キャンセルになり、仕事量もそれに伴う報酬も目に見えて減った2020年。時間はたっぷりあるのに、やるべきことが何もない状況の中、「これからの働き方を考え直す、いいチャンスなのかもしれない……。」と思うようになった。


フリーランスとしてこのまま働き続けるにせよ、会社へ所属するにせよ、私の人生はここからどこに進んでいくべきなのか、プロに相談してみたい……。そんな思いから、飯田橋にある東京しごとセンターを訪れてみた。


センター利用登録にあたり、現在の雇用状況や就職活動の状況について記入。こうして書き出してみると、会社を辞めて独立してから、ずいぶん時間が経ったんだなぁとしみじみ……。右も左もわからない不安な気持ちの中、独立して頑張ってきたこれまでの記憶が蘇ってきた。


インテーク(初回面談)の後、自分に合った仕事を探すためのカウンセリングを受けたり、各種セミナーや合同面接会などに参加することができるようになる。


今回インテークに対応してくださったのはキャリアコンサルタントの篠原敏彦さん。聞けば、いま、私のようなフリーランサーの就職相談は増えているのだそう。昔のように正社員か独立か、という二択の社会ではなくなったからこそ、雇用されることをどのように受け止めるのか。雇用者としての自分と、事業主としての自分をうまく使い分ける柔軟性が、ニューノーマル時代のワークスタイルの一つと言えそうだ。


たくさんの人の人生を見守ってきた篠原さんに、働き方にまつわるさまざまな疑問をぶつけてみた。


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再就職も全然アリ?大切なのは資格より“経験”という“わたし資産”

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――今日はよろしくお願いします。最近は私のようなフリーランスの相談も多いと伺いました。やっぱり働く人の形態も多様化してきているのでしょうか。

そうですね。最近はとくに、ライターやデザイナーなどが一度独立を経験されたあと、自分の経験を活かしてもう一度、企業に勤めたいという方が増えてきています。実際に、就職活動をしてWeb制作会社などに就職される方もいらっしゃいますね。


独立したことによって経理や営業活動などの多様なタスクをこなす経験や、経営的な目線が身につき、独立して培った新たな経験・スキルを元のキャリア付加価値として働くケースも多いです。制作関係の方はパソコン作業に長けている方が多いので、総務や経理などバックオフィスの部署に就職される場合もあるんですよ。



――ミドル世代だと、どのくらいの年齢の方からの相談が多いですか?

やはりキャリアに悩み始めた30代の方のほか、50代に差しかかる方が相談に来られるケースも多いですね。フリーランスの方の場合だと、どの年齢の方も、共通しているのは“生活の安定”を重視されること。現在の収入と企業に就職した場合の収入をシミュレーションしていただき、やりがいも含めて、どのような働き方が自分に合っているかトータルで考えていただきます。


最近は副業を認める企業も増えてきていますから、正社員として働きながら、これまでの案件ベースの仕事を受注すれば、収入の向上と安定を得ることも頑張り次第では不可能ではないと思います。


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――資格なども取得しているに越したことはないのかなと思うのですが……これから就職活動をする場合、有利な資格などはありますか?

いまは資格の種類も色々ありますし、確かに取得されていることに越したことはありません。ですが、企業が最も求めているのは経験です。取得している資格の数をアピールするよりも、「フリーライターを7年続けてきた」という経験をアピールしたほうが、企業が反応してくれる確率はよほど高いと思います。


統計では、個人事業主は開業年に4割程度が廃業し、2年で約半数が廃業。10年後に生存している割合は1割と言われています。7年フリーでやってこれた、という事実そのものが就活時にはあなたの資産になるのです。ですから、そこでの経験を自分自身の価値を裏付けているものとして、自信を持ってアピールしていただきたいです。


そのためにも、職務経歴書には、経験年数や自分が携わったことによる成果、得意分野、ほかの方と差別化できる点などを詳しく書いたほうがいいですね。あなたの資産を他人にもわかりやすく可視化するわけです。


もし本格的な就職活動をする気がないときでも、これまでの実績が簡単にわかるポートフォリオを常に最新にして準備しておくと、希望の企業との出会いがあったときに慌てずにすむのでおすすめですよ。




ミドル世代が重視すべき「キャリア」「ライフ」「マネー」の3つの柱

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――ミドル世代になると「就職すればOK」ではなく、その後のキャリアも見据えるべきですよね。30代以降のキャリアプランをどのように考えたらよいのでしょうか?

年代で大きく区切りますが、30代はキャリアプラン、40代はライフプラン、50代はマネープランというふうに、今後の生き方を考える柱を持っておくといいと思います。

――それぞれについて、具体的に教えてください。

キャリアプランとは、要するに働き方ですね。5年、10年先に、どのように働いていたいかをまず考えてみましょう。


ライフプランとは、定年を見越したキャリア形成のあり方です。40代で、組織の中心に参画できるような役割を意識すると、定年後もやりがいを持って仕事ができる方が多いです。マネジメント層にステップアップするのか、現場に残るのか、選ぶ時期といえますね。


50代は、ローンがいくらあるか、年金がいくらもらえるか、お子さんのライフイベントにどのくらい出費がかかるかなど、この先のマネープランを考えて、それをベースに働き方や就職先を考えていきたい時期です。

――なるほど、わかりやすいですね! 東京しごとセンターでは、一般企業のほかに、NPOや農家の求人情報も見られると聞きました。

実は企業に就職する以外の働き方って世の中にはたくさんあるんです。普段生活していると、就職する以外の働き方まで視野を広げることは少ないですが、「◯◯農園に就職しませんか?」といった求人もありますよ。種をまいたり、枝を切ったりするなど、一連の作業を未経験から指導しますといった求人で、実際にUターン就職される方もいらっしゃいます。


NPOに就職したいという相談も受けますが、収入が一般企業に比べて大幅に下がってしまう点がネックになりがち。そういう場合は、平日は企業で働いたり、フリーランスとして仕事をしたりして、土日や空いた時間にNPOのお手伝いをするといったやり方をおすすめしています。

――まだまだたくさんの選択肢があると知るだけでも、なんだか希望がわいてくる気がしますね。シニア世代のキャリアとしても、現役世代の副業としても、社会貢献性の高いNPOや一次産業の求人を見てみるのは世界を広げる選択肢になりそうです。

そうですね。NPOにもさまざまな活動をしている団体がありますので、どういう分野で社会貢献したいか教えていただければ、求人情報をご提案できますよ。もし体調を崩したり、何らかの事情でキャリアの空白期間があったとしても、状況を理解した企業や団体から社会復帰を再スタートすることもできますし。


どんな境遇・状況の方でも公共の施設を利用することは、住民が持つ当たり前の権利です。もし悩みがある時は、誰かに話すことで光が見えてくることもあるので、「いつでも人生を相談できる場所」として、活用してもらえたら嬉しいですね。




まとめ:考えることをやめない。それが自分らしい道を作ること。

銀行がデジタルバンクとしてあり方を変えようとしているのと同じように、働き方も、時代の流れに合わせて変化しています。


働き方が多様化し、選択肢が増えたとしても、私たちがまず考えるべきなのは「どのように生きていきたいか?」ということ。収入、やりがい、社会からの評価。安定。そして何よりも、働く喜び。何かを犠牲にしてどれか一つを選ぶのではなく、自分の持つスキルや経験といった“わたし資産”をきちんと把握し、自分らしい活用法やバランスを選ぶことが大切なのだと感じました。


スキルも経験も、私の持つ大切な“わたし資産”と考える。篠原さんのインタビューを通して、自分らしい働き方のヒントが少しだけ見つかったような気がしました。後編の記事では「自分らしい働き方とお金の関係」について、引き続き篠原さんと考えていきます。


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企業プロフィール

公益財団法人東京しごと財団

https://www.shigotozaidan.or.jp/

公益財団法人東京しごと財団は働く意欲を持つ都民のために、その経験や能力を生かした雇用・就業を支援するとともに、東京の産業の振興に必要な人材の育成を図ることにより、豊かな職業生活の実現と活力ある地域社会づくりに寄与することを目的としています。

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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