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ユニークな動物の生態に学ぶ、多彩な「ためる」行動

ユニークな動物の生態に学ぶ、多彩な「ためる」行動

TOPICS

  1. 動物の世界では、さまざまな目的で「ためる」行動が行われている。
  2. 冬に備える以外に、共用利用や他の動物に見せびらかすために「ためる」動物もいる。
  3. 私たち人間は、動物の「ためる」行動から人生を豊かにするヒントを得られる。 



私たち人間が「ためる」のはお金だけではありません。食料や日用品など実用的なもの、趣味のグッズ、知識や経験など、形あるものから目に見えないものまでさまざま。 

 

一方、動物の世界でも、さまざまな目的で「ためる」行動が行われています。今回は、そんな動物たちの個性豊かな「ためる」行動をひもときながら、人生をさらに豊かにするためのヒントを探ります。 

 




食料を保存するだけじゃない? 動物たちの驚きの「ためる」行動6選

動物が食料をその場で食べずに一時的に隠したり、季節に備えて蓄えたりする行動のことを「貯食行動」といいます。動物たちの貯食行動は実に多彩で、その理由や目的もさまざまです。ここでは、代表的な貯食行動と、その行動をとる主な動物を6つピックアップしてご紹介します。

①1か所にためる(larder-hoarding 型) 

例:ハムスター 

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動物の貯食行動は、1か所にためる「larder-hoarding型」と、分散してためる「scatter-hoarding型」の2種類に大きく分けられます。 

 

エサを1か所にためる動物の代表例は、寒い季節になると冬眠する習性があるハムスター。冬眠といっても冬のあいだずっと眠っているわけではなく、数日から1週間ごとに自発的な発熱によって体温を上昇させて、中途覚醒を繰り返します。 

 

この中途覚醒期間にエネルギーを補給できるよう、実りの多い秋にたくさんの食料を1か所に集め、冬眠の準備を行うのです。ペットのハムスターにエサをあげるとどこかに隠してしまうのは、この習性の名残りです。 

 

②分散してためる(scatter-hoarding 型) 

例:エゾリス、アメリカコガラ 

 

エサをあちこちに分散してためる動物の代表例は、エゾリスや、アメリカに生息する鳥の一種であるアメリカコガラです。これらの動物は、食料が乏しい冬に備えて秋のあいだにコツコツとエサを集め、土の中に埋めたり木の中に隠したりします。 

 

動物たちは、冬にお腹が空くとためた食料を回収して食べますが、積もった雪の上からでも秋に埋めた食料を掘り出すことができます。ただし、中には回収されない食料もあり、食べられなかった木の実から芽が出て育つなど、植物の種子散布に一役買っていることがわかっています。 

 

③種類ごとにためる 

例:トウブキツネリス 

 

トウブキツネリスも、食料を「分散してためる」動物の一種です。ただ分散するだけでなく、木の実を質や種類ごとに仕分けて整理するのが彼らの特徴。また、種類ごとに隠し場所を変え、その場所を「チャキング」という記憶補助テクニックを使って正確に覚えることができます。 

 

④熟成させるためにためる 

例:タイラ、キノコシロアリ 

 

動物の中には、食料を「熟成させる」ためにためるタイプも存在します。その代表例が、中央アメリカに生息するイタチの仲間であるタイラ。プランテンと呼ばれるバナナなど、熟れる前の果実を隠し、熟成したころに食べる習性が確認されています。 

 

また、キノコシロアリも、熟成させるためにためるタイプの生き物です。葉を巣内に持ち込み、それを発酵させてキノコを栽培し食料にするため、自給自足型とも言えるでしょう。 

 

⑤共用で利用するためにためる 

例:アメリカビーバー、ドングリキツツキ 

 

群れを作って暮らす動物の中には、「共用で利用するためにためる」タイプが存在します。その代表例が、アメリカビーバーやドングリキツツキです。アメリカビーバーのエサは、草木類やつる植物、水生植物など。食料の少ない冬は、水中やロッジ(アメリカビーバーが水上に作るすみか)にためた木の樹皮など、共用の食料を食べて乗り越えます。 

 

また、ドングリキツツキは、群れで枯れ木に大量の穴を開け、ドングリを隠す習性を持っています。これらの貯蔵木は代々受け継がれ、共同で利用されるのです。 

 

⑥見せびらかすためにためる 

例:モズ 


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一風変わった「ためる」行動をとるのが、スズメ目の鳥類であるモズです。モズには、虫やカエルなどを捕って、エサとして小枝などに突き刺しておく習性があります。このような習性は「早贄(はやにえ)」と呼ばれ、単に食料を保存するだけでなく、自分のテリトリーをアピールしたり、メスの気を引いたりするための行動であると言われています。 


動物たちに学ぶ、人生を豊かにする“ためる”方法

動物たちのためる行動は、どことなく人間の行動を思い起こさせるものばかり。例えば、アメリカコガラやトウブキツネリスの「分散してためる」方法は、人間が貯金を複数の銀行に預けておくように、何かあったときのリスクを減らすためでしょう。また、複数箇所にためることで、行動範囲の拡大にもつながっています。また、モズの早贄は、集めたグッズやコレクションをアピールする人間の心理に近いものを感じさせます。 

 

アメリカビーバーは巣に木の樹皮などをためて、共用の食料とすることで食料の少ない冬を乗り切ります。こうした自分のためだけでなく、家族や仲間のために「ためる」行為も、次世代や社会のために資産をためる人間と近しい行動と言えるのではないでしょうか。 

 

人間社会においても、リスクや、自身や家族の状況などに応じて最適なためる方法は変わってきます。また、何気なく取っておいたモノが、時を経て価値を持つことも。ためておいたモノやコトがいつしか芽を出し、人生の活路を開いてくれる可能性もあるのです。 

 

動物と同じく、私たち人間も、それぞれ異なった性格や性質を備えています。また、お金だけでなく、経験や知識、趣味のグッズなど「ためる」のにふさわしい「わたし資産」も人それぞれ異なります。「分散する」「熟成させる」など、動物たちの「ためる」行動にならって、自分に適した「わたし資産」を「ためる」行動とはどのようなものか、一度考えてみると面白いかもしれません。  

 

企業プロフィール

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナーやきらぼし銀行を始めとしたきらぼしグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識、人とのつながりといった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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