エンタメから得られる感動を資産化して運用? 未来のエンタメを妄想してみた
2022年03月08日
TOPICS
- 未来では、エンタメを通して得られる感動や、エンタメにかけた費用を「エンタメ係数」として可視化できるように
- おすすめのエンタメを紹介したり、エンタメにまつわる情報をシェアしたりすることで、「エンタメ係数」を運用することもできる
- UI銀行とぴあ株式会社は共に、エンタメをより日常化し、エンタメから得られる「わたし資産」を可視化する取り組みを考えていく
日々の暮らしのなかで、「未来ではこんな風になったらいいのにな」と妄想することはありませんか? 実はその妄想のなかに、現代を生きる私たちが抱える問題を解決へと導くヒントが潜んでいるかもしれません。「妄想LABO」では、さまざまな社会課題への解決策をマジメに妄想することで、新しい社会やサービスの可能性を追求していきます。
今回のテーマは「未来のエンターテインメント」。ライブや舞台、映画などのエンタメは、私たちの人生を豊かにしてくれます。例えば、エンタメを通じて新しい価値観や人に出会えたり、新しいことへ一歩踏み出すきっかけになったり……。エンタメ体験を通じて得られる感動や活力は、私たちが毎日を楽しく、前向きに生きていく上で欠かせない資産(=わたし資産※)とも言えるのではないでしょうか。
しかし昨今、コロナ禍によるエンタメ機会の減少や、新しいエンタメ形式の登場などで、これまでのエンタメのあり方や人々がエンタメに対して求めるものが変わりつつあります。エンタメが多様化しすぎて楽しみ方が分からない、自分に合ったエンタメを探すのが難しい、といった人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、未来のエンタメのあり方を考察する「妄想」を通じて、これからのエンタメのあり方と、そこから得られる体験価値とはどのようなものかを考えてみたいと思います。
※「わたし資産」とは、お金や家などの有形資産だけでなく、思い出や経験、知識といった無形資産も含んだ、私たち1人ひとりの固有資産を意味する、UI銀行オリジナルの言葉です。
エンタメを通して得られた感動を「エンタメ係数」として見える化
現在の技術では、感情の動きや熱量をはっきりと可視化することはなかなか難しいもの。しかし未来では、テクノロジーの発達によって、私たちの感情や熱量なども数値として可視化できるようになっていたらどうでしょうか。そのような世界では、エンタメ体験を通して得られた感情や活力を、オリジナルの資産として貯蓄できるようにもなっているのでは……?
そうしたエンタメから得られる見えない資産を可視化する方法として、未来ではエンタメを通じて得られる感情、感動、活力などを、管理・表示できるようにする「エンタメ家計簿アプリ」が登場しているかもしれません。このアプリを使えば、自分がエンタメにかけた時間や費用はもちろん、エンタメを通して得た感動や興奮、熱量などを数値として把握することが可能に。そうした数値を総合的に分析して、エンゲル係数ならぬ「エンタメ係数」としてアプリ上で可視化してくれます。
エンタメ係数が高いほど、単に流行を追いかけるのではなく、自分独自の充実したエンタメ体験を得られていることの証に。また例えば、エンタメにかけた金額(支出)は多いが、得られている感動値が低い場合、自分に適したエンタメに出会えていない……などの細かな分析も可能になるでしょう。
コンスタントに高いエンタメ係数を記録している人には「ライブや舞台などのチケットを優先的に取得できる」「ポイントが還元される」などの優待サービスを提供する企業も、もしかしたら出てくるかもしれません。
エンタメを私たちの人生をより豊かにしてくれるものへとアップデート
エンタメをただ消費するだけではなく、より人生を豊かにするためのアイデアも、先ほどの「エンタメ家計簿アプリ」を使えば可能になるかもしれません。
例えば「最近、仕事が忙しくて息抜きもなく、ストレスが溜まっている……」「休日になかなか出かける気力もない……」といった人に対して、アプリが体調やメンタル、これまでのエンタメ傾向などを総合的に判断して、今の自分にピッタリのエンタメを提案してくれる「エンタメ処方箋」のような機能はいかがでしょうか。
「このアーティストのこのライブに行ってみたら?」というような提案とあわせて、チケットや宿泊先、交通手段の予約までアプリからシームレスに行えたら、より気軽で便利なエンタメ体験が実現できそうです。
また、エンタメ係数を貯めるだけでなく、「運用」して増やすこともできるとしたら、さらにおもしろいかもしれません。例えば、先ほどの「エンタメ家計簿アプリ」から、自分と同じような趣味嗜好のユーザーにおすすめのエンタメ情報をシェア。自分がレコメンドしたエンタメから、誰かが高いエンタメ係数を得ると、その内の何パーセントかが自分へのポイントとして還元される……といったサービスなど。
単におすすめのエンタメを紹介するだけではなく、自分なりの楽しみ方や、ライブやイベントの開催情報とあわせて、観光情報誌などには載っていない開催地周辺の情報、地元民しか知らないようなマニアックな地域情報(グルメ、ショッピング、宿泊先など)も、提案できれば、エンタメを娯楽として一方的に受け取るだけでなく、自分自身もまた発信者として新たな価値を世のなかに提供できるかもしれません。
エンタメから得られる無形資産を「エンタメ係数」として可視化・蓄積・運用することで、エンタメがより日常的なものになると同時に、私たちの人生がより豊かで充実したものになっていく。そんな未来もありえるかもしれません。
まとめコラム
未来のエンタメについて、妄想を膨らましてみましたがいかがでしたか? 未来のエンタメについて、UI銀行のパートナー企業であり、各種イベントのチケット販売や企画・制作など、エンタメについてのさまざまな取り組みを行っているぴあ株式会社様と、さらなるアイデアをディスカッションしてみました。
ぴあ株式会社:ぴあ株式会社とUI銀行の共創によって、「エンタメ家計簿」のように、エンタメから得られる「わたし資産」を見える化し、更にポイントサービスなどと連携できるサービスはぜひ作ってみたいですね。エンタメはすべての人に活力を与えてくれる存在。若い層だけでなく、中高年やシニア層など、幅広い人に使ってもらえるサービスにしたいです。
UI銀行:感動や活力を可視化して貯めるだけでなく、誰かに広めることで増やせるようなサービスがあるとおもしろいと思います。好きなアーティストや作品など、自分を元気にしてくれる存在を誰かに教えることで、世のなかがさらに豊かになっていく仕組みを作りたいですね。
私たち銀行としては、コンサートや舞台などの会場へ遠征するためなどの、目的別預金サービスなども検討したいです。エンタメを通して得た「わたし資産」をポイント化して、さらに新たなエンタメを楽しむことができるサービスなども作れるのではないでしょうか。
……などなど、魅力的なアイデアが2社間でたくさん出てきました。
エンタメをより私たちの人生に身近で、なくてはならないものにすると同時に、エンタメから得られる「わたし資産」を充実させていくような取り組みを、UI銀行はぴあ株式会社様やパートナー企業様と共に考えていきます。
企業プロフィール
ぴあ株式会社
ぴあは、年間約7000万枚の興行チケットを販売し、約1700万人の会員と約3.8万ヶ所の販売網を持つチケットエージェンシー。興行の主催、会場の運営、スポーツ団体や会場へのソリューション提供、メディアの企画・編集など、エンタメ分野で幅広く事業を展開する。
株式会社UI銀行
UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。
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