Meteor×UI銀行【後編】eスポーツ選手が語る、今とこれからの「わたし資産」
2023年03月07日
TOPICS
- プレーやファンとの交流を通して育まれた「わたし資産」とは
- ゲームをするだけじゃない!地域交流も取り入れたMeteorの活動
- ファンとの交流が選手の糧になる。リアルイベントの重要性
UI銀行が、さまざまな企業と共創を通じて、暮らしや社会を豊かにする方法について語り合う連載企画。前編に引き続き、eスポーツチーム「Meteor(ミーティア)」の相澤利春代表、選手のAvadon(アバドン)さんとBrasidian(ブラジディアン)さんに、自身が考える「わたし資産」や、UI銀行とMeteorが共にできることなどについて語っていただきます。
※「わたし資産」とはUI銀行オリジナルの言葉。自分がありたい姿になるために必要なお金や家などの有形資産だけでなく、思い出や経験といった無形資産も含んだ、私たち一人ひとりに必要な、多様な資産の総称です。
プロになって手に入れた、大切な「わたし資産」
Meteorのアパレルブランドではモデルとしても活躍中のBrasidian選手
UI未来Base:AvadonさんとBrasidianさんが、eスポーツ選手になったことで得た「わたし資産」には、どのようなものがありますか?
Brasidian:一番は、家族との絆ですね。僕は愛知県から上京してMeteorに所属したのですが、大会があると家族みんなで大画面から観戦してくれますし、関東で開催されるイベントにも車を飛ばして駆け付けてくれるんです。
UI未来Base:なるほど。離れて暮らすことで、あらためて家族の絆という「わたし資産」の大切さに気づけたりしますよね。
Brasidian:あとは、応援してくれるファンですね。ライブ配信をすると、いつも遊びに来てくれるファンの方がいるんです。ファンがいなければ配信は成り立たないので、こうしたつながりに本当に支えられています。
Avadon:プロになってから、ファンの方たちだけでなく、歌手やモデルなど幅広い人たちと関わりを持てるようになりました。プライベートで一緒にゲームや食事をしたりすることもありますね。
UI未来Base:eスポーツ選手として活躍しているからこそのネットワークですね。
Avadon:それ以外には、判断能力がついたことかな。ゲームをやっていると、「敵がこうしてきたらこうする」と即座に判断しないといけない場面がたくさんあるんですよ。リアルの場でも、例えば人間関係で、価値観が自分と合う人と合わない人がいるじゃないですか。そういうときに、「この人はこういう人だから、こうしよう」と、人や状況に合わせて、付き合い方や接し方を変えるということができるようになりました。
UI未来Base:そのスキルはAvadonさんが講師として勤務されているゲームの専門学校でも活かせそうですね。
ゲームだけにとどまらず、地域に根ざした活動を続ける理由
Meteorを運営する株式会社Litm(リトム)代表の相澤 利春さん
UI未来Base:Meteorさんとしては、ファンに対してどんな「わたし資産」を提供したいと思っていますか?
相澤:実際に選手と会える場を通して、ファン同士のコミュニティづくりの機会を提供できればと思っています。eスポーツのチームにもさまざまあるのですが、多くはオンラインだけで活動するパターンが多いんです。でもMeteorは、オフラインでファンの方と交流できる機会をなるべく設けようと頑張っています。
UI未来Base:ゲーム自体はオンライン上の世界ですが、オフラインでの場も大切にされているんですね。人とのつながりは誰にとってもかけがえのない「わたし資産」だと思います。
相澤:ファン同士がリアルな交流の場で仲良くなることも多いですし、ファンだった選手だけでなくイベントで会った他の選手のことも好きになって、いわゆる「推し」が増えることもあります。そういう新しい出会いをたくさん生み出していけたらいいですね。
UI未来Base:選手たちが一生懸命にプレーしている姿を見ることで、ファンの方もいい刺激を受けそうですね、ちなみに所属している選手に対しては、チームとしてどんな「わたし資産」を提供しているのでしょうか?
相澤:eスポーツ選手は、真面目に1日中練習していても、生活や環境が安定しないという人が多い。数か月後に生活ができているかも分からずに、不安を感じているという現状を知っていたので、Meteorに入ったらとにかく安心して活動できる環境を提供したいと思いました。また、Meteorは競技をするだけではなくて、地域のイベントに参加するなど、さまざまな団体や企業などとの連携を通して、いろいろな経験を積むことができるのが特徴なので、選手にゲーム以外の面でも成長の機会を与えられたらうれしいです。
UI未来Base:経験という資産も人生を豊かにするために欠かせませんね。具体的には、どのような活動をされているんですか?
相澤:神奈川県にある「神奈川フューチャードリームス」というプロ野球独立リーグのチームの選手と、Meteorの選手が野球ゲームで対戦する企画をやったことがあります。ほかにも、市内の小学校に招かれて、選手が特別授業をしたこともありますね。地元にMeteor以外のeスポーツのチームがないので、注目してくださって、ラジオやローカルテレビなどのメディア出演のお話をいただくこともあります。ありがたいですね。
UI未来Base:さまざまな活動を展開されているんですね。AvadonさんとBrasidianさんは、選手の立場から見て、このような活動をどうとらえていますか?
Brasidian:個人的には、ゲーム競技以外の活動もすごく楽しんでやっています。何十時間も家こもってゲームをするので、外に出るきっかけや息抜きにもなっていますね。
Avadon:僕も人と話すが好きなので、いろんな機会をいただけて楽しいです。
UI未来Base:eスポーツ選手の方は「ゲームだけに集中していたい」という人も多い印象がありましたが、Meteorの方々はゲーム以外の活動にも積極的に取り組まれているんですね。
eスポーツの過渡期に、Meteorができること
UI未来Base:今後、さらに増やしていきたい「わたし資産」はありますか?
Brasidian:僕は話すのが苦手なので、コミュニケーション能力をつけたいですね。人見知りをするタイプなので、そういう部分を克服できたらいいなと。
料理とダジャレが好きなMeteorのムードメーカー、Avadon選手
Avadon:僕は話すのは好きなんですけど、伝え方が下手なので、うまく話せるようになれたらいいなと。専門学校の授業でも、教えるときにうまく伝えられなくて、悔しい時もあるんですよ。普段、感覚的にプレーしているのを言葉で伝えるのはなかなか難しいですね。
UI未来Base:とても上手にインタビューにお答えいただいているので、コミュニケーションが苦手なようには見えませんよ。
Avadon:場数を踏んで、だんだん慣れてきましたね。前よりはうまく話せていると思います(笑)。
Brasidian:小学校でのイベントでも、分かりやすく伝えるには、どうしたらいいのか考えて、言葉に気をつけながら行ないました。
Avadon:あの時は子どもたちのテンションがすごかったですね!子どもたちに対戦で負けたりもしました(笑)。
相澤:普段できない経験で、緊張がMAXだったのは、きらぼし銀行さんとのスポンサー契約の調印式ですね。
Avadon:マスコミ関係者がたくさん集まっていて、立ち上がったら一斉にカメラのフラッシュがたかれるし、「どこ向いて話したらいいんだ?」と困惑しました(笑)。
Brasidian:僕はあのとき、人生で初めて目の前が真っ白になるという経験をしましたね(笑)。貴重な経験をありがとうございました。
UI未来Base:「貴重な経験」とおっしゃっていただけて光栄です(笑)。その節はこちらこそありがとうございました。ところで、今後のMeteorさんの目標や展望はどのようなものでしょうか?
相澤:最近プロゲーマーに対するイメージがだいぶ変わってきたと思いますが、まだまだeスポーツ業界にも趣味の延長というような雰囲気が残っていて。選手ときちんと契約しないとか、報酬が支払われないとか、聞いていたのと違う金額を支払うとか、よくない話も度々耳にします。リアルのプロスポーツのように、eスポーツの格を上げていくために、Meteorができることを少しずつでもやっていけたらいいなと思いますね。
UI未来Base:eスポーツの地位向上ですね。Meteorさんのように、課題感を持って健全に運営していくチームが増えるといいですね。
相澤:10年後、20年後に今のゲーム世代が企業などの役職者になる頃、eスポーツのイベントをしっかり運営できるように、今「eスポーツのイベントをやりたいけれど、どうしたらいいか分からない」と悩まれている自治体や学校などと協力して、一緒に盛り上げていきたいですね。
UI未来Base:今、eスポーツは黎明期を経て、オリンピック競技の候補にもなるような過渡期に差し掛かっていますから、これからいろんな変化が起こるはずですよね。今後のeスポーツとMeteorさんの動向が楽しみです。
「リアル×デジタル」で見つめる、UI銀行とMeteorの未来
UI未来Base:MeteorさんとUI銀行の共通点はどんなところだと思いますか?
相澤:ゲームとデジタルバンクなので、違いは多いですが、デジタルのサービスを扱っている点は共通していますよね。デジタルを使って、UI銀行さんならばお客さまに、Meteorならばファンにどう喜んでもらうか、どう満足してもらうかを考えて取り組んでいると思うので、そこは同じなのかなと。
UI未来Base:確かにおっしゃる通りです。UI銀行もデジタルという便利なツールを使って、今まで以上にお客さまの利便性や満足度の向上を図るべく、日々力を尽くしています。
相澤:それに、eスポーツといってもまだ一部の人しか知られていませんし、デジタルバンクもまだ多くは普及していないので、これからお客さまやファンを増やしていこうとしている点も、同様かなと思います。
UI未来Base:そうですね。それから先ほど、リアルのイベントも大切にしているとおっしゃっていましたが、デジタルを駆使しながらも、リアルなコミュニケーションを大切にしている点も共通していると思います。
相澤:eスポーツは、オンラインで完結できるため、興味のない人しか触れる機会がないというのが現状なんです。コンサートやサッカーの試合のように、オフラインの場を増やして、多くの人が直接eスポーツに触れられる機会を増やしていけたらいいですね。
Brasidian:やはりリアルの場でファンの皆さんに会うと、ファンの方の存在を実感して、モチベーションが上がりますね。
Avadon:ライブ配信でいつもコメントをくれる人が、「私が〇〇だよ」と言って来てくれると、「あー!この人が!」とうれしくなります。
UI未来Base:ファンは応援して楽しいし、選手は応援されてうれしい。このような互いにWin-Winの関係で運営できていれば、長く続いていくものになりますよね。UI銀行も、お客さまとそのような健やかで持続的な関係を構築していきたいと思います。
神奈川県藤沢市にあるMeteorさんのオフィスからは見事な富士山が
まとめ
普段ゲームをしない人にとっては、なかなか足を踏み入れにくいeスポーツの世界。しかしそれを外へ開き、よりよい環境にしようと尽力しているMeteorさんの想いや活動にとても共感しました。
ファンも選手も、新しい出会いや選手を応援しようという前向きな気持ち、未体験の場での活動、ファンとの交流など、Meteorを通して得られる経験によって、彩り豊かな「わたし資産」を増やしていけることでしょう。UI銀行との共創がその経験の1つになれば幸いです。
コラム:共創のアイデア
今回の対談をふまえて、UI銀行がMeteorさんと叶えてみたい共創アイデアをご紹介します。
「UI銀行のユーザーには、まだ若年層が少ないのが現状です。Meteorさんと一緒にイベントを開催するなど、コラボレーションを通して若年層にUI銀行を知ってもらうきっかけづくりができたらいいなと思います。既存の高齢層のお客さまに対しては、スマートフォンやゲームを使ったリアルの場を提供できたらいいですね」
企業プロフィール
Meteor(ミーティア)
Meteorは湘南を拠点とするeスポーツチームです。
「Meteor(ミーティア)」とは「流星」という意味を持ち「esportsプレイヤーを輝かせる」ために誕生しました。
地域に根付いた活動をポリシーに、esportsの可能性を広げていきます。
株式会社UI銀行
UI銀行は、連携パートナーやきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識、人とのつながりといった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。
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