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「観る」から「体験する」へ。新時代のアートの楽しみ方とは?

「観る」から「体験する」へ。新時代のアートの楽しみ方とは?

TOPICS

  1. SNSの普及により美術館がZ世代の「遊び場」の1つに
  2. ただ鑑賞するだけじゃない!五感で楽しむ体験型のアートが人気
  3. 観て、感じて、考えることで「わたし資産」が豊かになっていく


いまZ世代の間では美術館巡りがブーム。美術館でおしゃれな写真を撮ったり、アート作品がプリントされた服を着たりと、美術館やアートの世界に足を踏み入れるハードルがぐっと低くなりました。また、それに伴い最新テクノロジーを活用したさまざまなアート体験も登場しています。今回はそんな最新のアート体験や楽しみ方を紹介しながら、アートに触れることで得られる「わたし資産」について考察します。

※「わたし資産」とは、お金や家などの有形資産だけでなく、思い出や経験、人とのつながりといった無形資産も含んだ、私たち一人ひとりの固有資産を意味する、UI銀行オリジナルの言葉です。



フォトジェニックが鍵!? Z世代のアートの楽しみ方とは

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これまで、美術館やギャラリーは「アートに造詣が深い人のための場所」といった、敷居の高い印象を持たれがちでした。しかし、SNSの普及によって、アートとの距離感は大きく変わってきています。まずは、近年のアートシーンの特徴や、Z世代ならではのアートの楽しみ方を3つのポイントに分けて解説します。

 

POINT① 非日常的でおしゃれな写真を撮影

日本の美術館では従来、著作権の問題や、フラッシュの光からの作品保護、シャッター音や通路をふさぐなど迷惑行為の防止といった理由から、写真撮影はタブーとされていました。しかし、最近では「写真撮影OK」を謳う美術館も増えてきています。その背景にあるのが、SNSの普及とZ世代のカルチャーです。彼らにとって、美術館や展覧会は非日常的でおしゃれな写真が撮れる格好の「映えスポット」。また、撮影した写真を通して自分がアートをどのように鑑賞したかSNSで公開することも、遊びの一部になっています。

 

POINT② 作品世界に没入できる体験型のアート

アートの楽しみ方が広がるのに伴い、非日常的な世界に入り込める没入型の展覧会も増えてきました。AR(拡張現実)アートなどのデジタル技術を駆使した作品や、香りや音など五感を使って楽しむ作品、無人島をまるごと会場にしたパブリックアートなど、「体験型アート」は現在のアートシーンの一大トレンドとなっています。美術館やギャラリーでの展示だけでなく、専用施設が建設されるなど大規模化していることも大きな特徴です。

 

POINT③ ジャンルや楽しみ方の多様化

ファッションブランドの回顧展や、映画やアニメの世界観を体験できる展覧会、人気アイドルグループとコラボした展覧会など、ジャンルを越境したアート企画も次々と生まれています。また、地方の美術館を巡ったり、作品に囲まれて過ごせるホテルにステイしたりするなど、アート探索をテーマとした旅も人気です。

 

次章では、そんな多様化するアート体験の中から、より気軽で親しみやすいものを3つご紹介します。



五感をひらく!注目のアート体験3選

Z世代には、作品をただ鑑賞するだけでなく、「作る」「身につける」「食べる」など、能動的に向き合うアート体験も人気です。ここでは、そんなアート体験の中から、注目のものを3つピックアップしてご紹介します。



没入型の展覧会shutterstock_1972601558.jpg

前述したように、ここ数年、世界的に人気を集めているのが、最新のデジタル技術を駆使したイマーシブ(没入型の作品や展覧会。日本でも、CGで描かれた滝の前に立つと水の流れが変化するパブリックアート、モネやゴッホなど名画の世界が3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングで再現された展覧会など、さまざまなデジタルアートが登場しています。また、サウナで「ととのい」ながらアートを楽しむ展覧会など、感覚を増幅させるようなアート体験も注目されています。

 


個性豊かなミュージアムグッズ
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美術館でアートを鑑賞した後、ミュージアムショップでの買物を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。最近では、人気アパレルブランドとのコラボ商品や、国宝や名画を再現したぬいぐるみなど、趣向を凝らしたグッズも多数登場しています。Z世代の間では、アート作品を落とし込んだファッションアイテムを身につけるのも人気。ミュージアムグッズを通して、美術館での体験や感動を自宅に持ち帰ることもまた、アートの楽しみ方の1つと言えるでしょう。

 

アートカフェ・バー
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アートカフェやアートバーなど、好きなドリンクやスイーツを片手に、手軽にオリジナルアートを作れる専門店も増えています。絵の具の流動性を利用してさまざまな模様を作り出す「たらしこみアート」を体験できる店舗や、ワインやカクテルを飲みながら楽しめる新感覚の「お絵かき教室」など、初心者でも参加しやすい雰囲気が好評のようです。アートのエッセンスを味わうなら、名画をモチーフにしたドリンクやスイーツを提供するカフェに行ってみるのも良いかもしれません。フォトジェニックなメニューの数々に、撮影する手が止まらなくなること間違いなしです。



アート体験から得られる「わたし資産」とは

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専門的な知識がなくても気軽に美術館を訪れ、おしゃれな写真を撮影しながらアートを自由に楽しんでいるZ世代。アートを自分なりの視点で鑑賞し、自分なりの答えを写真やテキストで表現することによって、感性や発想といった「わたし資産」を築いているのかもしれません。

作品の中には難解なものもありますが、その「分からなさ」もまたアート鑑賞の醍醐味の1つ。アーティストの視点や感性に触れることは、創造力や想像力といった「わたし資産」を豊かにすることにもつながるでしょう。

実は、展覧会にたくさんの人が集まる一方で、物価高などの影響により、美術館や博物館の運営は苦しい状況が続いています。2023年には、国立科学博物館が経営難からクラウドファンディングを行い話題になりました。SNSでの「映え」を意識した鑑賞スタイルは、もしかすると従来のアート好きの方には軽薄で表層的な楽しみ方に見えるかもしれません。しかし、このムーブメントによってアートに興味を持ち、美術館へ足を運ぶ人が増えれば、今後も多様なアートが生み出されていくはずです。

この記事を参考に、ぜひ気軽な気持ちで近くの美術館や展覧会に足を運んでみてはいかがでしょうか。そこにはきっと、あなたの世界を広げてくれる新しい体験が待っているはずです。

企業プロフィール

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナーやきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識、人とのつながりといった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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