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マリアージュな読書術vol.3 現代アート×投資が育む「わたし資産」とは

マリアージュな読書術vol.3 現代アート×投資が育む「わたし資産」とは

TOPICS

  1. 現代アートの資産的価値が高まる中、アート思考はビジネスにも活用されるように
  2. 数万円で購入した作品が、数十倍以上の価格に跳ね上がることもある
  3. 最先端技術を使った新しい表現がアートシーンを牽引している
  4. アート投資は教養や美意識、金融知識などあらゆる学びの種になる


テクノロジーの発展は、私たちの暮らしのあらゆる部分で変化をもたらしています。そうした変化に共通しているのが、これまであまり接点がなかった異なる分野がクロスし、イノベーションを起こしていること。世の中の変化や、最新のビジネスを追いかけるには、単一の分野だけを見るのではなく、多角的な視点でさまざまな分野に目を配っておくことが大切ではないでしょうか。


本企画「マリアージュな読書術」では、そうした異なるジャンルをかけ合わせることで生まれた新たなトレンドや世の中の変化に目を向けながら、「わたし資産」を増やすアイデアや、そこでの知見をさらに深める関連書籍をご紹介します。


今回のテーマは「現代アート×投資」。近年、現代アートがオークションで高額で落札されたり、テクノロジーを駆使したアート施設に長蛇の列ができたりするなど、アートに対する注目が世界的に高まっています。分析や理論が最優先されていたビジネスの現場においても、クリエイティブで柔軟なアート思考という考え方が拡大。本記事では、そんなアートと投資をめぐる現状を紹介し、アートに触れることでどのような「わたし資産」が得られるのかについて考察します。UI銀行のパートナー企業である、株式会社フライヤー様の書籍要約サービス「flier(フライヤー)」による、関連書籍の要約もあわせてご覧ください。



「観て楽しむ」だけじゃない。現代アートの資産的価値とビジネスへの活用

フランス人アーティスト、マルセル・デュシャンの「泉」という作品をご存知でしょうか? 男性用小便器に「R.Mutt」とサインしただけのこの作品は、それまで当たり前だと思われていた芸術に対する概念を覆し、20世紀以降のアート界に多大な影響を及ぼしました。デュシャンのこの“発明”以降、アートのもつ可能性に注目が集まり、アートマーケットという新しいビジネス市場が誕生。それまで娯楽のひとつとして親しまれていたアートは、資産的な価値をもつ商品へと変化していったのです。


世界のアートマーケットは拡大し、2022年現在、その市場規模は約8兆円まで膨らんできています。国内のアートマーケットも盛り上がりを見せており、2021年3月に開催されたアートフェア東京2021では、コロナ禍で来場者が4割減少したにもかかわらず、過去最高の売り上げを記録しました。


さらに近年、アートはビジネスの現場でも重視されており、多数のグローバル企業において、幹部候補生を著名なアートスクールに送り込む動きが活発化。デザイナーやクリエイターをアドバイザーとして起用する企業も増えています。これは、イノベーションの創造や、スピーディーな意思決定に、アート思考が役立つと考えられているためです。


このような、現代アートを取り巻く状況や、ビジネスにおけるアートの役割について詳しく知りたい方には、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』と『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』の2冊がおすすめです。


『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』では、分析・論理・理性に偏ったサイエンス思考のビジネスが危険な理由や、経営者が美意識を持つことの重要性について紹介されています。


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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

著者:山口 周
出版社:光文社

書籍の要約はこちらから






『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』は、企業向けにアートを用いた研修を行っている著者のノウハウが詰まった1冊。アート鑑賞が仕事に役立つ理由や、作品を鑑賞するときの8つの視点などがわかりやすく解説されています。

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なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?

著者:岡崎 大輔
出版社:SBクリエイティブ 

書籍の要約はこちらから





数万円の作品が数百万円に!?  アートマーケットが盛況な理由

アートマーケットは、作家の最新作が発表される「プライマリー」(ギャラリーやアートフェアなど)と、その作品が購入者の手元を離れて売買される「セカンダリー」(オークションなど)の2つの市場から成り立っています。人気アーティストの作品は、順番待ちが発生したり、一見の顧客には販売しないギャラリーがあったりするため、お金を出せば買えるセカンダリーでの入手を狙うコレクターも多くいます。


近年のアートマーケットの拡大が意味するのは、アートの投資価値の高さ。美術評論家やキュレーターなど専門家から高い評価を受けた作家の作品は、オークションで、相場を超える価格で落札されることも珍しくありません。数万円で購入した若手アーティストの作品が、数年後には数十倍以上の価格に跳ね上がることもあります。もし価格が上がらなくても、鑑賞して楽しめる点が、金融資産や不動産などとの違いといえるでしょう。


アート投資のしくみや、将来性のある作品の見極め方について知りたい方には、『教養としてのアート 投資としてのアート』がおすすめです。現代アートのECサイトを運営する著者が、アートの世界を「教養」と「投資」という2つの切り口から紹介。アート投資を始めたい人の入門書ともいえる1冊です。

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教養としてのアート 投資としてのアート

著者:徳光 健治
出版社:クロスメディア・パブリッシング 

書籍の要約はこちらから




アートシーンの大衆化。誰もがアートを楽しめる時代へ

これまで、アートの収集は富裕層の道楽といったイメージがありました。しかし、現在は数千円や数万円で購入できる作品も増え、誰もがアートを楽しめる時代になりつつあります。ギャラリーやアートフェアを巡ったり、オークションに参加して作品を売買したりするなど、アートに能動的に関わる楽しみ方もできるでしょう。


現代アートは、絵画や彫刻だけでなく、映像やインスタレーション、観客が参加することで完成する体験型の作品など、表現方法が多彩です。中でも世界的に注目を集めているのが、最先端のテクノロジーを駆使したアート。空間全体を使ったスケールの大きなインスタレーションや人気パフォーマーやダンサーなどとのコラボレーション、デザイン×エンジニアリングによるドラマチックな体験やプロダクトなどといった、さまざまな作品が生み出されています。同時代に生きている人による新たな表現や視点、感性をリアルタイムで体感できるところも、現代アートの持つ魅力の1つです。


今後のアートシーンや、新しい価値観を世に問う注目のアート作品について知りたい方には、『新型コロナはアートをどう変えるか』と『アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス』の2冊がおすすめです。


『新型コロナはアートをどう変えるか』では、アートコレクターであり、横浜美術大学にて学長も務めた著者が、ウィズ/ポスト・コロナ時代のアートマーケットの動向を予測。歴史的転換点を迎える中で、さまざまなアーティストがどのような意図を込めて作品を作っているかについても紹介しています。

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新型コロナはアートをどう変えるか

著者:宮津 大輔
出版社:光文社

書籍の要約はこちらから





『アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス』では、世界中から注目を浴びる「最先端テクノロジー・アート創造企業」4社を紹介。代表的な作品やプロジェクトを通して、クリエイティブな発想と高い技術力の源泉に迫ります。


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アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス

著者:宮津 大輔
出版社:光文社


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まとめ

アートへの投資は、作品の価値を見極める目が試されます。ファッションやインテリアと異なり、感性だけではうまくいかないのがおもしろいところ。作品の背景や、美術史においてインパクトがあるか、どのようなギャラリーが扱っているか、セカンダリー価格はいくらか……。アートに能動的に関わることで、金融面での資産や知識だけでなく、教養や美意識などの「わたし資産」も得ることができるのです。


さらに近年では、革新的なアイデアを生み出すためにアーティストの思考法を取り入れる「アート思考」や、アメリカを中心に広まった美術鑑賞法「VTS(Visual Thinking Strategies)」といったアート関連のメソッドが注目を集めています。VTSとは、あえて作品名や作者名、作品解説といった情報に頼らずに、「作品の中で何が起こっているのか?」といった問いを探求し、「自ら学ぶ力」や「多角的な思考力」を育成する鑑賞法で、世界中の教育機関でも導入されています。


こうした思考術や鑑賞法に代表されるように、アートを観て考えを巡らせることは、気分転換だけでなく、「発想力」や「洞察力」といった「わたし資産」を増やすことにもつながるでしょう。


年率5%以上の規模で伸びているアートマーケット。そのスピードは年々上がっており、新しい価値観を提供する若手アーティストも次々と出てきています。誰もがアートを楽しみ、さまざまな「わたし資産」を増やしていける社会づくりへ、UI銀行はパートナー企業とともに取り組んでまいります。

企業プロフィール

株式会社フライヤー

http://www.flierinc.com

「flier(フライヤー)」は、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供するサービス。通勤や休憩などのスキマ時間に、効率良くビジネスのヒントや教養を身につけられます。社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

株式会社UI銀行

https://www.uibank.co.jp/

UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。

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