健やかな心が無駄遣いを減らし、前向きな消費を促す? 自己肯定感の高め方3選
2022年10月18日
TOPICS
- 自己肯定感が低いと、消費のバランスが崩れてしまう恐れがある
- 毎日良かったことを3つ書き出すだけで、ポジティブ思考になれる?
- 雑念を取り払い、今に意識を向ければ前向きさが手に入る
- 山登りは、体だけでなく心も鍛える有益な趣味
ストレス発散で衝動買いをしたり、見栄を張るために無駄な買い物をしたり。メンタルが安定していない状況下では、人は消費のバランスを崩してしまいがちです。自己肯定感を高め、健やかなメンタルを保つことができれば、適切な消費行動をとり、投資など自分にとってプラスになるお金の使い方へと舵を切ることが期待できます。
そこで本記事では、手軽に試せる自己肯定感の高め方をご紹介。心身の健康やポジティブ思考など、人生を豊かにする「わたし資産」を増やす方法を考えていきます。
※「わたし資産」とは、お金や家などの有形資産だけでなく、思い出や経験、知識といった無形資産も含んだ、私たち1人ひとりの固有資産を意味する、UI銀行オリジナルの言葉です。
自己肯定感はなぜ大切なの? 消費とココロの関係とは
「自己肯定感が高い」と聞くと、「自信過剰」や「ナルシスト」というイメージを抱く人もいるのではないでしょうか。しかし「自己肯定感が高い」とは、ありのままの自分を受け入れ、現状やこれから進む道を前向きにとらえる状態のことを指します。過剰な自信を抱いたり、自分に酔ったりしている状態のことを表すものではありません。
自己肯定感が低くなる原因の1つに、「他者と自分を比較して悩んでしまうこと」が挙げられます。近年は、SNSが普及して他者の日常を垣間見ることが容易になり、何かと比較をしやすい環境下にあるので、知らぬ間に自己肯定感が低くなっている人が多いと言われています。また、内閣府の調査によると、日本は諸外国と比べて自己肯定感が低い人が多い傾向があるとのこと。謙虚さを美徳とする日本人特有の考え方も背景にあるのかもしれません。
一説によると、自己肯定感と消費との間には、深い関係性があると言われています。自己肯定感が低いと、自分をよく見せるために必要のないものを購入したり、散財して満足感を得ようとしたりと無駄な消費が増えがちに。その一方で、「自分にできるはずがない」とスキルアップのためにお金を使うことを躊躇したり、失敗を恐れて投資や資産運用などに挑戦しなかったりと、本来ならば自分にとってプラスになるはずの消費をしないケースもあるそうです。
経済学者のロバート・フランクは、私たちが消費に使うお金は「地位財」と「非地位財」に分けることができると提唱しました。前者は「幸せが長続きしない消費」で、後者は「幸せが長続きする消費」なのだそう。「地位財」とは、車や住宅、貯蓄や役職など社会的名誉を示すもので、他者との比較により満足感を得ます。一方、「非地位財」とは、健康や愛、良質な人間関係などのこと。これらは相対評価ではなく、絶対評価によって満足感を得られるものです。
UI銀行では、お金や家などの有形資産だけでなく、思い出や経験、知識などの無形資産も含んだ、1人ひとりの固有資産を「わたし資産」と呼んでいますが、まさに無形資産の部分が「非地位財」に当たります。他者と比較して満足できるものに固執せず、自己肯定感を高めて自分が持っている無形資産の価値を認めることができれば、さらに適切な消費行動へとつながっていくことでしょう。
では、どのようにしたら自己肯定感を高めることができるのでしょうか。次章からは、気軽に取り組むことができる自己肯定感の高め方を3つ紹介します。
明日からできる!自己肯定感の高め方3選
1. スリーグッドシングス
はじめにご紹介するのは「スリーグッドシングス」。紙とペンを用意して、その日に起きた自分にとって良かった出来事を3つ書き出す、思考の整理術です。「書くだけで心境に変化が起こるの?」と思う人もいるでしょう。しかし、書くことによって出来事を可視化し、気持ちを整理する手法は、心理学の分野で治療にも使われているメソッドです。
「天気が良くて気持ちよかった」「気になっていたお店に行けた」「映画を見て感動した」など、どんな小さなことでも構いません。自分の身の回りで起きた良いことを積極的に見つけることで、思考がポジティブになって自己肯定感が高まっていくのだそう。一度だけではなく、毎日実践してポジティブ思考を積み重ねることが大切です。
ノートに自分自身の「わたし資産」を書き出してみることもおすすめです。書き始めると「そういえばこれも『わたし資産』と呼べるものかもしれない」と、普段は気が付かなかった大切な人間関係や経験、スキルや知識に気が付くこともあるでしょう。このように「わたし資産」を棚卸しすることで、これから身につけたい資産が明確になり、これからの目標も立てやすくなります。
2. マインドフルネス
マインドフルネスとは、余計なことに思考を向けず、現在の自分を見つめるためのトレーニングのこと。常にスタンバイ状態で稼働している脳を休ませることができ、思考がクリアになったり、クリエイティブな発想がしやすくなったり、精神的に前向きになることができたりと、さまざまな効果が実証されています。
マインドフルネスは、仏教における瞑想が起源にあります。1970年代からアメリカを中心に徐々に科学的な研究が進み、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学、オックスフォード大学など名だたる研究機関でも効果を裏付ける結果が数多く報告されています。ビジネスの分野でも高く評価されており、一流企業がマインドフルネスを社員研修に取り入れていることや、スティーブ・ジョブズが実践していたことでも有名です。
マインドフルネスを行なうのには、何の道具もいりません。ただ静かなところで心を落ち着け、あぐらなど楽な姿勢で座ります。そして目を閉じ、雑念を取り払って呼吸に意識を向けるだけ。少しの時間でいいので、なるべく毎日行ってルーティン化してみましょう。続けるうちに集中できるようになってきます。
3. 登山
最後にご紹介するのは登山です。意外かもしれませんが、脳科学的な観点から見て、登山も自己肯定感を高めるのに有効な手段だと言われています。険しい道をコツコツと登り頂上に到達する達成感は、成功体験として記憶に残り、自己肯定感の醸成を促すそう。美しい景色や下山後のおいしいお酒などのご褒美があればなおさら、その効果は増すでしょう。
また、大地を踏みしめ、風を感じ、自然の匂いや音を聞き、おいしい空気を吸うことで、五感がフルに使われ、脳が刺激されて良い影響が生まれます。ルートを選択したり、一緒に登る人と歩みを合わせたり、適切なタイミングで休んだりする中で、判断力やコミュニケーション力が養われ、それが自信につながったり、好奇心を満たしたりと自己肯定感につながる効果を発揮します。
気を付けてほしいのは、いきなり難しい山に挑戦しないこと。軽いハイキング程度の運動量で登ることができる初心者向けの山から始めて、徐々に難易度を上げていきましょう。小さな目標を1つずつクリアして、大きな目標の達成に近づいていく「スモールステップ法」と呼ばれるやり方は、無理なく自己肯定感を高めることができる、有用性の高いメソッドです。登山をしたら、そのとき感じた達成感を書き出したり、山頂で瞑想したりするのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか? 意外と簡単な方法で自己肯定感を高められることに驚いたのではないでしょうか。それだけ、私たちは普段の生活の中でさまざまな大切なことを見過ごしているということかもしれません。当たり前に行なっている日々の営みや、そばにいる人、積み重ねた経験や感情などが、実は自己肯定感を高めるための重要な資産です。
いつ何が起きるのかわからない、先行きが不透明な時代を生きている私たち。自己肯定感を高めて、ゆるぎない自分を確立することができれば、時代の流れに振り回されることなく健やかに生きていくことができるでしょう。そんな何ものにも代えられないポジティブなマインドや心身の健康は「わたし資産」と呼べる大切なもの。
ぜひ、ここで紹介した3つの方法から自分に合うものを実践して、誰とも比べない、自分だけの「わたし資産」に気づき、そしてそれをさらに増やしていただけると幸いです。UI銀行は、多くのパートナー企業とともに、お客様の「わたし資産」を増やす取り組みをこれからも続けていきます。
※ポジティブマインドと「わたし資産」の関係については、こちらの記事でも紹介しています。
わたし資産、徹底解剖!vol.2 不思議の国のアリスが持っている「わたし資産」とは?
企業プロフィール
株式会社UI銀行
UI銀行は、連携パートナー、またきらぼし銀行を始めとしたグループ各社と協働し、対面・非対面それぞれの良さを活かした多様なサービスを通じ、お客さまのお金だけでなく、健康や知識といった見えない資産=「わたし資産」を増やすお手伝いをしていきます。
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